GAMIES株式会社（本社：東京都）と株式会社ピクセラ（本社：大阪市）が共同で展開する新しいWeb3プロジェクト『WellthVerse（ウェルスバース）』が大阪で始動した。このプロジェクトは、健康習慣のデータを経済価値に変換する独自のエコシステムを構築し、従来の健康管理の概念を一変させようとしている。
『WellthVerse』は、IoT技術とWeb3技術を融合させた革新的なヘルスケアプラットフォームであり、ユーザーの歩行数、睡眠状況、食事内容などの日常的な健康行動をリアルタイムに取得・分析する。これらの健康データは専用アプリを通じてポイント化され、さらにトークンとしてブロックチェーン上に発行される。このモデルは「Wellness to Earn」と称され、健康な生活習慣を積極的に促進し、その成果をデジタル資産に換算する仕組みとなっている。
このプロジェクトの中核となるのは、指輪型のウェアラブルデバイス「Re・De Ring」だ。これは、ユーザーが日常的に身につけることを想定した小型デバイスで、歩数や心拍、睡眠の質などを高精度で計測する。取得したデータは自動的に『WellthVerse』アプリに連携され、ユーザーの健康状態に基づいた報酬ポイントやNFT（非代替性トークン）に変換されるという。また、NFTは単なる報酬に止まらず、コミュニティ参加やサービスの利用権としての役割も担い、新たな経済圏の形成を促している。
今回の提携でGAMIESは、『WellthVerse』のSNS運用やコミュニティ形成を担い、より多くのユーザーにこの健康エコシステムの認知と普及を後押しする。この連携により、プロジェクトは単なる技術的試みを越え、地域社会やユーザーコミュニティとの連携を深化させ、持続可能な健康促進のビジネスモデル構築を目指している。
大阪という都市は元来、医療や健康産業の拠点としても注目されており、その地で『WellthVerse』がスタートしたことは非常に意味が大きい。行政や地元企業とも連携しやすい環境の中で、実証実験やユーザー参加型イベントを通じて、Web3技術による健康管理の新可能性を探る試みが進められる見込みだ。
このプロジェクトの特徴は、単なる歩数計や健康管理アプリとは異なり、ユーザーの健康行動がブロックチェーン技術を活用したデジタル資産の獲得に直結する点にある。これにより、健康を維持・向上させるモチベーションが経済的なインセンティブとして具体化されるため、従来の習慣改善プログラムよりも持続力が期待される。
さらに、健康情報の透明性とプライバシー保護にも配慮しており、ブロックチェーンの特性を活かしてデータの改ざん防止や安全な管理を実現している。これによりユーザーは自身の健康データを安全に蓄積・活用しながら、必要に応じて他者や医療機関と共有できる将来性も持つ。
今後は、2025年9月20日から10月26日にかけて仙台市の「イグーネ荒井」でのイベントも予定されており、全国展開を視野に入れた活動も活発化すると見られる。健康習慣を経済価値に変換するという新たな試みは、人々の健康意識の革新や地方都市のデジタル活性化に寄与する可能性が高く、今後の動向が注目される。
総じて『WellthVerse』は、Web3技術がヘルスケア分野に与える影響を具体的な形で示す先進プロジェクトであり、大阪を起点に健康習慣の新しい価値創造を推進するモデルケースとして期待されている。
