熊本県玉名市、eスポーツで切り拓く地方創生の新時代 メタバース観光DXが200人超を魅了
熊本県玉名市が、eスポーツとメタバースを融合させた革新的な取り組みで地方創生のモデルケースを打ち出している。2026年1月31日に玉名市民会館で開催された体験型イベント「GOSHUIN RUMBLE -tamana-」は、オンライン配信とオフライン参加を組み合わせ、200名を超える来場者を集め、子供たちの将来像を広げる新たな観光DXの形を提示した。このイベントは、単なるゲーム大会にとどまらず、観光資源のデジタル活用を通じて持続的な関係人口を生み出す戦略として注目を集めている。
玉名市は、豊かな自然と歴史的な温泉地として知られるが、人口減少や若者の流出といった地方の課題を抱えていた。そこで、市は株式会社モンドリアンと連携し、国土交通省の「Project PLATEAU」を活用。玉名市の実際の観光スポットを人気ゲーム「Fortnite」のメタバース空間に忠実に再現したオリジナルマップを作成した。このマップ「GOSHUIN RUMBLE -tamana-」は、玉名温泉や街のランドマークを3Dモデル化し、仮想世界でリアルな街並みを体験できるように設計。参加者はこのマップを舞台にeスポーツ大会を繰り広げ、ゲームを通じて街の魅力を体感した。
イベントの目玉は、3つのプログラムだ。まず、オフライン会場でのeスポーツ大会。地元の子供たちや家族連れが集まり、Fortnite上で玉名市マップを駆け巡るバトルロイヤル形式の対戦を実施。熱戦が繰り広げられ、YouTubeライブ配信により全国の視聴者もリアルタイムで観戦可能だった。次に、e-Spa TAMANA塾と銘打ったプロプレイヤーによる本格コーチング。eスポーツのトッププロが直接指導し、テクニックだけでなく、戦略立案やチームワークの重要性を伝授。参加した子供たちは「プロみたいに操作できるようになった!」と興奮の声を上げ、ゲームスキルの向上を実感した。
さらに、e-Spa職業体験:ゲームプランナー編では、ゲーム業界の裏側を覗く貴重な機会を提供。参加者はプロのゲームプランナーからマップデザインのプロセスを学び、玉名市の観光資源をどう仮想空間に落とし込むかをワークショップ形式で体験。単に遊ぶだけでなく、「ゲームを作る仕事」の魅力を知り、将来の職業観を育む内容となった。これにより、eスポーツは「遊び」から「学びの場」へ昇華。子供たちが「ゲーム業界で働きたい」「玉名を世界に発信する仕事がしたい」と語る姿は、地方創生の未来を象徴していた。
この取り組みの背景には、玉名市が目指す「稼ぐ観光DX」がある。従来の観光は季節限定で集客が難しかったが、メタバースeスポーツにより、いつでもどこでも玉名を体験可能に。オンライン配信で全国・海外からの視聴者を呼び込み、オフラインでは地域住民の参加を促進。200名超の来場者は家族連れが中心で、地元経済への波及効果も顕著だ。イベント後、SNSでは「玉名がこんなに面白くなってるなんて!」という投稿が相次ぎ、関係人口の増加が期待される。
株式会社モンドリアンの代表は、「eスポーツを起点に、街のオリジナルマップを継続活用。次は全国大会や国際コラボを視野に」と意気込みを語る。玉名市はこれを機に、メタバースプラットフォームを観光PRの基盤とし、VRツアーやバーチャル御朱印集めなどの派生企画を計画中。地方創生の鍵は「デジタル×リアル」の融合にあり、玉名市はこの分野で先駆者となるだろう。
子供たちの笑顔があふれたこのイベントは、eスポーツが地方の可能性を無限に広げる証明となった。玉名市は今、メタバースの波に乗り、持続可能な繁栄への道を歩み始めている。(約1520文字)



