ホームNFT/暗号通貨2025年1月のビットコイン上昇: パウエル議長の発言が引き金に

2025年1月のビットコイン上昇: パウエル議長の発言が引き金に

ビットコイン、FOMCの金利据え置き決定を受けて10万5000ドル台に上昇

2025年1月30日、ビットコインは約10万5000ドル(約1628万円)で取引されており、今年初めての米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の結果を受けて上昇しました。FOMCは政策金利を4.25~4.50%に据え置くことを決定し、これが株式市場と暗号資産市場全体のセンチメントを押し上げる要因となりました。

ジェローム・パウエル議長が率いるFOMCは、2024年に3回連続で金利を引き下げた後、トランプ大統領就任後初の決定となる今回の会合で金利を据え置きました。パウエル議長は政策発表後の記者会見で、「政策スタンスを調整するために急ぐ必要はない」と述べ、当局者らがインフレに関するさらなる進展を求めていることを示唆しました。

金利政策とビットコイン価格の関係性は重要です。一般的に、金利の引き上げは伝統的な投資の魅力を増し、ビットコインへの需要を減少させる可能性があります。反対に、金利が低下すると他の投資が魅力を失うため、ビットコインの追い風になる傾向があります。また、高い金利はドルを強化し、ビットコインの価格に悪影響を及ぼす可能性がある一方で、低い金利はその逆の効果をもたらすことがあります。

FOMC会合後の直近24時間で、ビットコインは3%近く上昇しました。これは1月27日の暴落で最大8%下落した分をすべて取り戻したことになります。専門家は、この暴落が清算主導のものであり、多くの投資家にとって押し目買いの機会となったと分析しています。

ビットコインの上昇に連れて、他の主要な暗号資産も値上がりしました。カルダノ(ADA)、ドージコイン(DOGE)、エックス・アール・ピー(XRP)、イーサリアム(ETH)は最大3%上昇し、ソラナ(SOL)は4%上昇して特に優れたパフォーマンスを示しました。市場全体の動きを示すCoinDesk 20 Index(CD20)は2.8%上昇しました。

注目すべきは、ライトコイン(LTC)の14%の急騰です。この急騰の背景には、米証券取引委員会(SEC)がカナリー・キャピタル(Canary Capital)からの現物ライトコインETF(上場投資信託)に関する19b-4申請を正式に認めたことがあります。これはビットコインとイーサリアム以外では初めての申請認可となり、暗号資産市場に新たな展開をもたらす可能性があります。

ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、この動きについて「初めて認められたアルトコインの19b-4だ。他のものは(ゲイリー・ゲンスラー委員長の下での)SECによって撤回するように告げられた」と説明し、「S-1に関するSECからのコメントを考慮すると、今回の提出は群を抜いて最も進んでおり、すべての要件を満たしている」と指摘しました。

現在、ライトコインETFに関するパブリックコメント期間が始まっており、SECには約240日以内に決定する期限が設けられています。この動きは、ビットコイン以外の暗号資産にも投資家の関心が広がる可能性を示唆しており、今後の暗号資産市場の多様化につながる可能性があります。

2025年の暗号資産市場は、マクロ経済の動向や規制環境の変化、そして新たな投資商品の登場など、様々な要因によって影響を受けています。FOMCの金利据え置き決定とパウエル議長の発言は、当面の間、暗号資産市場にポジティブな影響を与える可能性が高いと見られています。しかし、投資家は常に市場の変動性に注意を払い、慎重な投資判断を行うことが重要です。

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