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香川県琴平町でNFTを活用した地方創生型プロジェクト始動

香川県琴平町でNFTを活用した地方創生型プロジェクト「琴平町DAO」が、2025年9月29日に一般公開された。琴平町は、金刀比羅宮の「こんぴらさん」で有名な歴史ある町でありながら、人口は8,000人を切り「消滅可能性自治体」とも呼ばれる課題を抱えている。その活性化を目指す新しい取り組みとしてNFTとDAO(分散型自律組織)の仕組みを導入した本プロジェクトは、国内外で注目を集めている。

琴平町DAOの概要と特徴

このプロジェクトは、地元の地域おこし協力隊を務めるDAOマネージャー「あっきー」氏の主導でスタートした。琴平町DAOは、ブロックチェーンを活用したNFT技術と分散型自律組織(DAO)の特徴を地域コミュニティ運営に組み込むことで、町民のみならず全国の「こんぴらさん」ファンや琴平町に興味を持つ人が気軽に関わり、多様な形で地域課題の解決やまちづくりに参画できる仕組みを目指している。

参加は無料で、コミュニケーションの場はDiscord。住民票がなくても、琴平町に熱意や興味をもつ者なら誰でも参加できるオープンなコミュニティ設計になっている。DAOに参加した人は、自分の関心やスキルに合ったプロジェクトを選び、オンライン・オフラインの両面で活動できる。

主なプロジェクト群

琴平町DAO内では、既にいくつかのプロジェクトが始まっている。代表的なものは以下の通り。

– 竹あかりプロジェクト
伝統的な竹あかりを活用した夜のイベントを企画・制作。全国から集まったファンも制作や運営に携われる仕組みで、町の夜の魅力創出と滞在促進、オフラインでの新たな「関係人口」増加を狙う。

– 讃岐おでんプロジェクト
「うどん屋でおでん」が文化として根付く香川県。その味や文化を再定義し、新たなB級グルメとして発展させていく。遠方のファンも開発に関わることで、リピーターや関係人口の醸成につなげる。

– AIガイド作成プロジェクト
町の観光情報や歴史・文化資産をAIを使ってガイド化。オンライン上からも琴平町の魅力にアクセスしやすくすることで、リアルな訪問にとどまらない関係づくりを実施する。

– デジタル情報拡散・イベント連携
町内イベントや企画情報をDAOに一元集約することで、関係人口やファンに広く情報を届ける。デジタルでのシティプロモーションの強化を図る。

NFT活用のメリットと意義

NFTは「唯一無二」のデジタル資産を発行・流通させる技術で、本DAOを通じて発行するNFTには、イベント参加証や地元アーティストの作品、限定体験チケットなど“特典性”や“記念性”が付加されている。NFTを起点にした参加・貢献の記録が透明性高く残るほか、今後はふるさと納税の返礼NFT、観光NFTなど多様な応用が期待されている。

このような技術導入により、琴平町DAOは、従来の「一生に一度」訪れる観光地から、「何度でも関わりたくなる町」へと変革していくことを狙っている。

プロジェクトに込められたビジョン

DAOマネージャーのあっきー氏は「持続可能なコミュニティづくり」「三方良し(町民・ファン・地域)」を掲げ、「人口の少ない地域でもDAOの力を借りれば活気と継続性を持った地域運営ができる。琴平町を“また来たい”“また関わりたい”町にする」と意気込みを語っている。

今後の展望

本DAO活動は、地域資源の再発見・発信、関係人口の創出、シティプロモーションの強化、自治体財源の新規獲得といった多面的波及が期待され、今後は他自治体との連携、ふるさと納税NFTの本格導入、新たなNFT活用モデルの模索へと広がっていく見通しだ。

このように、「琴平町DAO」は地方創生の新たな可能性として、NFT・DAO活用型の参加型地域づくりの最前線事例となっている。

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