SF漫画『コブラ』がPS5で蘇る――2025年10月9日に発売が決定した『スペースコブラ:The Awakening』。その最大の特徴は、原作の象徴ともいえる「サイコガン」を使った爽快なアクションにある。ここでは、このサイコガンによるゲーム体験に焦点を当て、詳細に掘り下げて解説したい。
サイコガンは、コブラの左腕に埋め込まれた特殊な銃器で、思念によって弾を操ることができる原作屈指のギミックだ。本作ではこのサイコガンをPS5コントローラーのアダプティブトリガーやハプティックフィードバックと連動させ、かつてない臨場感をプレイヤーに提供している。サイコガンの発射感を、指先だけでなく手のひら全体に伝わる振動や抵抗によってリアルに再現。敵に照準を合わせる際にはジャイロセンサーによる直感的な操作が可能となり、従来のシューティングゲームにはない「思考と直結した射撃体験」を味わえる。
ゲーム内では、単なる射撃を超えたサイコガンアクションが展開される。例えば、遮蔽物越しにエネルギー弾をカーブさせて発射したり、敵の行動を予測しながら複数ターゲットを瞬時に撃破したりといった高度な戦術が要求される。これには、プレイヤー自身がコブラと同じく「読めない動き」を繰り出すことができる自由度の高さがあり、伝説のガンマンになりきる没入体験を可能にしている。アクションのテンポは速く、スローモーションや特殊エフェクトで魅せる演出も随所に光り、プレイヤーの手が「第二のサイコガン」と化す感覚だ。
操作性にも独自のこだわりが見られる。通常フォーカスの射撃はもちろん、敵のロックオンやサイコエネルギーをチャージして強力な一撃を放つ「サイコショット」など、多彩なスキルがボタン一つで発動できる。これに連動するUIはシンプルで見やすく、戦闘中の情報把握にストレスを感じさせない設計だ。加えて、物理エンジンの進化により、サイコガンの一撃で壁が崩れたり、敵が吹き飛んだりする破壊表現もリアリティを追求している。
本作のサイコガンアクションは、PS5という最新プラットフォームの性能を活かした「動的リアルタイム物理計算」や「AI駆動型敵の行動予測」といった技術によって深化している。プレイヤーが何度でも新鮮な感触を得られるよう、ステージごとにギミックや敵のパターンが多数用意されており、単調な撃ち合いに終わらない奥行きを持つ。特にボスバトルでは、サイコガンを駆使した連携攻撃や特殊アクション演出がストーリー展開とシームレスに絡み合い、コブラらしい「粋な駆け引き」が楽しめるようになっている。
原作再現にもこだわり、ストーリーモードでのアニメ的なカットインや、コブラのセリフも日本語音声付きで収録。サイコガン発射時の独特な音響は最新3Dオーディオ技術を活かし、「空間に広がるエネルギー」の質感を感じ取ることができる。このような演出によって、原作ファンだけでなく初めてコブラに触れるプレイヤーも、爽快なヒーロー体験を共有できるだろう。
まとめると『スペースコブラ:The Awakening』の最大の魅力は、単なるアクションゲームの枠を超え、サイコガンによる「自由自在かつ直感的な射撃体験」がPS5で実現されている点だ。原作へのリスペクトと最新技術の融合により、今までにないSFヒーローアクションが堪能できる本作は、シリーズファンはもちろん、全てのアクションゲーム愛好者にとって見逃せない新作となっている。