Nintendo Switch 2に対応した高速microSD Expressカードが2025年9月、国内主要メーカーから相次いで発表・発売され、ゲームプレイヤーやコレクターの間で大きな注目を集めています。この記事では、VerbatimのNintendo Switch 2動作確認済みmicroSD Expressカードを例に、その最新動向や技術的特徴、導入メリット、想定される活用シーンについて詳細に解説します。
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microSD Expressカードと従来のmicroSDカードの違い
Nintendo Switch 2は初代Switchと異なり、従来のUHS-I対応microSDカードスロットに加え、PCI Express Gen3×1およびNVMe規格に対応したmicroSD Expressカードスロットを搭載します。これにより、理論転送速度が飛躍的に向上。microSDカードの最大読込速度が104MB/s止まりだったのに対し、microSD Expressでは最大880MB/s~985MB/s(メーカーやモデルによる)、書込速度も最大650MB/s以上を実現しています。
この高速化によりダウンロード版のゲームや大型タイトルも高速インストール可能となり、ゲームデータの読み込み遅延や待機時間の短縮に直結します。なお、microSD Expressスロット非対応端末ではUHS-Iモードでの動作に自動的に切り替わるため、旧型機器でも互換性は確保されています。
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Verbatim microSD Expressカードのスペックとラインアップ
現在、VerbatimからラインアップされているSwitch 2対応microSD Expressカードは下記の3種類です。
– 256GBモデル
– 512GBモデル
– 1TBモデル
主な特徴は以下の通りです。
– PCIe Gen3 + NVMe規格対応
– 最大読込速度:880MB/s
– 最大書込速度:650MB/s
– Nintendo Switch 2動作確認済
– 1TBモデルならダウンロードゲーム(1本10GB換算)を約92本保存可能
– パッケージやカード自体に任天堂のライセンスではなく「動作確認済」と表記
容量ラインアップの幅が広い点に加え、1TBなど大容量モデルの選択肢があることはヘビーユーザーやアーカイブ重視のプレイヤーにとって強みとなります。
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導入メリット:なぜNintendo Switch 2でmicroSD Expressが重要なのか
ロード時間の劇的短縮
高速転送の恩恵で、ゲーム起動やエリア移動、ダウンロード後のインストール時間等を大幅削減。SSDクラスのスピードを実感できます。
大容量タイトルの快適保存
近年、1タイトルで数十GB超の大型ゲームも増加傾向。1TBモデルなら最新大作RPGやコレクションも余裕で格納できます。
メインメモリの容量不足問題解消
Switch 2本体保存領域のみでは複数タイトル管理が困難ですが、Expressスロット経由なら本体メモリの節約も可能です。
写真・動画の高速保存とバックアップ性向上
ゲーム画面の録画・写真もほぼリアルタイムで保存。頻繁なバックアップやPC転送もストレスフリー。
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市場登場の背景と今後の展望
microSD Expressカードの登場は、携帯型ゲーム機のデータ転送ボトルネック解消と、最新ソフトの大容量化・高精細化に対応するための必然的流れといえます。先行メーカーからはVerbatimのほか、HIDISC(磁気研究所)やI-O DATAがSwitch 2対応モデルを続々発表しており、価格や選択肢も今後さらに多様化することが予想されます。
実売価格は256GBで10,000~13,000円前後、1TBで30,000円を超える例もあり、従来のmicroSDカードよりは高価ですが、その分「次世代ストレージ」としての価値を備えています。
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まとめ:Nintendo Switch 2の真価を引き出す新世代ストレージ
Nintendo Switch 2用microSD Expressカードは、高速性と大容量を両立させ、ユーザーが直面してきた読み込み遅延や容量不足といった課題に新たな解決策をもたらします。今後のゲーム体験をより快適に、そして未来志向のものにするためのマストアイテムといえるでしょう。