2025年1月10日から12日まで、千葉県の幕張メッセで開催される「東京オートサロン2025」では、今年も「eスポーツエクスペリエンス」が開催される。東京オートサロンは日本が誇る世界最大のカスタムカーイベントであり、世界中からクルマ好きが集まり、各出展ブースの物販や展示、コンテスト、D1グランプリなどさまざまな催しが行われる。
このイベントでは、2021年から「JEGT GRAND PRIX」の最終戦を開催するなどeスポーツにも取り組んできた。2024年からはその規模を拡大し、「eスポーツエクスペリエンス」としてeモータースポーツ以外のジャンルも取り入れることで新たなファン層の獲得を目指している。
「東京オートサロン2025」でも昨年に引き続き「eスポーツエクスペリエンス」の開催が決定した。具体的には、「グランツーリスモ7」と「ストリートファイター6」を採用し、各界のトッププレイヤーを招いたステージイベントや、誰でも参加可能な体験型チャレンジイベントの企画が予定されている。
このイベントは、eスポーツシーンの拡大と多様化を象徴するものであり、特にeモータースポーツが注目を集めている。eモータースポーツは、レースゲームの「カーシミュレーター」側面が強く、リアルに近いゲーム体験を提供する。映画『グランツーリスモ』のように、シムレーサー(eモータースポーツのドライバー)がリアルのモータースポーツのレーサーになることもあり、イゴール・大村・フラガ選手や宮園琢磨選手のようにレーサーとシムレーサーを兼任している選手もいる。
日本では、eモータースポーツの大会である「UNIZONE」が2023年に立ち上がり、JeMO(日本eモータースポーツ機構)によって行われるJAF(日本自動車連盟)から公式ライセンスを受けた大会となっている。UNIZONEは、リアルとバーチャルが地続きとなっているモータースポーツだからこそできるeスポーツ大会であり、マツダやトヨタ、ホンダなど日本を代表とする自動車メーカーも大会を開催している。
このように、eスポーツシーンは多様化し、特にeモータースポーツが注目を集めている。東京オートサロン2025の「eスポーツエクスペリエンス」は、eスポーツの新たな展開を体験する貴重な機会となるだろう。