懐かしの名作RPG『BURAI 上巻』がNintendo Switchで蘇る!
1980年代後半、MSX2用ソフトとして発売され、当時のRPGファンを熱狂させた『BURAI 上巻』が、約40年の時を経てNintendo Switchに登場することが決定した。メビウス社から2025年初夏に発売される本作は、オリジナル版の魅力をそのままに、現代のゲーム環境に合わせた新機能を追加して生まれ変わる。
『BURAI 上巻』は、1987年にリバーヒルソフトから発売されたRPG。当時としては画期的な40分を超えるオープニングや、一癖も二癖もあるキャラクターたちによる重厚な物語、美麗なグラフィック、そして衝撃的なサウンドクオリティで、多くのプレイヤーの心を掴んだ。シナリオを担当した飯島健男氏(現:飯島多紀哉氏)の壮大な世界観と、荒木伸吾氏・姫野美智氏によるキャラクターデザイン、SHOW-YAが手がけた音楽が見事に調和し、今なお語り継がれる名作として知られている。
今回のNintendo Switch版では、オリジナルの魅力を損なうことなく、現代のゲーマーにも楽しめるよう様々な新機能が実装される。その中でも注目すべきは、ステートセーブ・ロード機能とゲームの巻き戻し機能だ。これにより、難易度の高かった原作をよりスムーズにプレイすることが可能になる。また、壁紙変更やマニュアル閲覧機能なども追加され、ゲーム体験をさらに豊かにする。
さらに興味深いのは、今後発売予定の続編「BURAI 下巻 完結編」とのデータ連動が予定されていることだ。これにより、上巻と下巻を通してのシームレスな物語体験が可能になると期待される。
本作の開発には、MSXアソシエーションとの共同でNintendo Switch用のMSXPLAYerが使用されている。MSXPLAYerは、MSXライセンシングコーポレーション公式のMSXエミュレーターで、様々な環境でMSXゲームを動作させることができるソフトウェア実行環境だ。メビウス社は『BURAI 上巻』を皮切りに、今後もMSXの名作タイトルを定期的にリリースしていく方針を明らかにしている。
シナリオを担当した飯島多紀哉氏は、本作の発売に際して次のようなコメントを寄せている。「30年以上前にシナリオを手掛けた『BURAI』がNintendo Switchで遊べるようになりました。当時はまだRPGにストーリー性を重視したシナリオが注目されていませんでした。そんな中、30分以上のオープニング、多種多様のキャラクター性、ただの悪役では終わらないヴィランたち、二転三転する勢いのあるストーリー展開、それらに心血を注いだ新しいRPGの形をリバーヒルソフトさんの力を借りて作り上げました。30年以上前の作品だからといって、決して今の時代にも見劣りしない『BURAI』の世界をぜひお楽しみください。」
『BURAI 上巻』のNintendo Switch版は、レトロゲームファンはもちろん、壮大なファンタジー世界を楽しみたい現代のRPGファンにとっても見逃せないタイトルとなりそうだ。1980年代のRPG黄金期を代表する作品が、最新のゲーム機で蘇ることで、新たな層のプレイヤーにも届くことが期待される。
2025年初夏の発売に向けて、今後も続々と新情報が公開されることだろう。40年の時を超えて復活する『BURAI 上巻』が、どのような形で現代のゲーム市場に登場するのか、多くのファンが心待ちにしている。