ストリートファイターシリーズ最新作『ストリートファイター6』を競技タイトルとする「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025」(SFLJP2025)が、2025年8月29日にいよいよ開幕を迎えた。今回のリーグは過去最多となる12チーム・計48名のトッププロが参加し、世界最高峰の技と戦略が国内外ファンの注目を集めている。ここでは、特に今年大きな話題となった「賞金総額1,500万円への増額」と、それにともなうリーグの変化を中心に、SFLJP2025の最新動向を詳細にレポートする。
■賞金総額1,500万円への大幅アップ
2025年シーズンの目玉のひとつは、賞金総額が過去最大の1,500万円に設定された点だ。内訳は優勝チームに900万円、準優勝チームに400万円、3・4位チームに各100万円が贈呈される。これにより、プロeスポーツ選手としてのステータスとモチベーションは格段に向上。企業スポンサーや新規ファンの参入もますます活発になった。
従来のストリートファイターリーグが「トッププロの夢の舞台」というイメージを強くしていたのに加え、プロ活動だけで生活できる層を厚くする「プロのレベルアップ」や「新たな逸材発掘」の観点からも、経済的な下支えが強化されたと言える。賞金増額には自動車関連企業「スズキ株式会社」との大型パートナーシップ契約も影響しており、今後のeスポーツ業界全体へ波及が期待されている。
■出場チーム・選手層の広がり
SFLJP2025に参戦するのは、国内を代表する12チーム・48名。各チームはオーナー企業の支援を背景に、ドラフトによる選手編成と戦略ミーティングを重ね、破格のチームワークと個人技を披露している。近年特徴的なのは従来チームだけでなく、異業種コラボや新進気鋭のeスポーツ団体、著名YouTuberや配信者のチーム参入が相次ぎ、リーグとしての多様性と話題性が飛躍的に増したことだ。
今季は世界大会で名を馳せたトッププロに混じり、若手や地方大会出身の新星も顔をそろえる。チーム戦ならではの「戦略」「心理戦」「役割分担」が如実に表れ、実力至上主義の個人戦(カプコンプロツアー等)とは一線を画した“総合力勝負”の舞台が形成された。
■新たな盛り上げ施策:公式応援アンバサダー
今年からは人気Vtuberグループ「ぶいすぽっ!」より如月れんが公式応援アンバサダーに就任。配信・SNSを通じた一般層のファン獲得や、リアル観戦イベントでの盛り上げが図られている。eスポーツを知らなかった層がストリートファイターリーグをきっかけに興味を持つケースも増え、競技人口・視聴者層の拡大が見込まれる新たなPR戦略だ。
■大会フォーマット・見どころ
SFLJP2025は、予選ラウンド(Division S)を8月29日~11月21日にかけて実施。各節で熾烈なラウンドバトルを展開し、勝ち点・直接対決成績など複数指標からプレーオフ進出チームが決定されるフォーマットだ。プレーオフと決勝戦は、世界中のストリートファイターファンが注視するビッグイベントとなる見込み。
チーム同士の「バン(禁止キャラクター)」戦略、個人ごとの「推しキャラ選択」や、試合ごとの「ピック順駆け引き」など、eスポーツの中でも一際高い戦術性を誇る点も本リーグの魅力である。
■世界大会との連動とグローバル化
SFLJP2025は、北米・欧州などの「ストリートファイターリーグ」や、年末に国技館で行われる世界決勝大会「カプコンカップ12」とも連動。SFLワールドチャンピオンシップ2025出場をかけた、日本代表争いが新たなドラマを生む。
公式パートナー企業とCAPCOMの連携により、世界規模でのeスポーツ産業化がさらに加速している今、SFLJPは間違いなくアジア発・世界トップレベルのプロリーグへと成長を続けている。
ストリートファイター6による、最先端の格闘技術・チーム戦術・エンターテイメントが凝縮されたストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025。記録更新と新しいヒーロー誕生の瞬間に、これからも目が離せない。