『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』新時代システムで文明発展の道筋が大きく変化
いよいよ2025年2月12日の発売が迫る『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』。シリーズ最新作となる本作では、時代システムの導入により文明発展の道筋が大きく変化することが明らかになった。
レガシーパスが文明発展の鍵に
新たに導入される「レガシーパス」システムは、各時代に設定された目標をクリアすることで文明を発展させていく仕組みだ。これまでのシリーズ作品では、技術ツリーや社会制度ツリーを進めることで文明を発展させていたが、本作ではより柔軟な発展経路を選択できるようになる。
レガシーパスは各時代に3つ用意されており、プレイヤーはその中から1つを選択して達成を目指す。例えば古代では「偉大な指導者」「偉大な発明」「偉大な征服」の3つのパスが用意されている。「偉大な指導者」を選択した場合、文化や外交に関連する目標が設定され、それらを達成することで次の時代へと進むことができる。
時代を超えた文明の個性
興味深いのは、レガシーパスの選択が後の時代にも影響を与える点だ。古代で「偉大な指導者」を選んだ場合、中世では「啓蒙君主」や「外交の達人」といったパスが追加で選択可能になる。一方で「偉大な征服」を選んだ場合は、「軍事大国」や「植民地帝国」といったパスが追加される。
これにより、プレイヤーは自分の好みや状況に応じて、より個性的な文明を作り上げることが可能になる。平和的な文化国家を目指すのか、それとも軍事大国として世界征服を目指すのか。選択の幅が大きく広がったと言えるだろう。
現代の勝利条件
3つの時代の最後となる「現代」では、文化、経済、軍事、科学のいずれかのレガシーパスを達成することで、それぞれに対応する勝利条件に挑戦できる。例えば文化的勝利を目指す場合は「万国博覧会」の開催が求められ、経済的勝利では「世界銀行」の設立が必要となる。
勝利条件は最後のレガシーパス完了後、通常約20ターンでクリア可能だが、それまでの時代で多くのレガシーポイントを獲得していれば達成にかかる時間が短縮できる。また、同時に複数の勝利条件に挑戦することも可能だ。
マルチプレイにも大きな影響
新システムはマルチプレイにも大きな影響を与えそうだ。これまでのシリーズ作品では、プレイヤー間で技術開発や社会制度の進み具合を比較することで優劣が分かりやすかった。しかし本作では、各プレイヤーが異なるレガシーパスを選択することで、一概に優劣を判断しづらくなる。
これにより、終盤まで勝敗の行方が分からないスリリングな展開が期待できる。また、プレイヤー間の駆け引きもより複雑になりそうだ。相手がどのレガシーパスを選択しているかを見極め、それに対抗する戦略を立てる必要がある。
MOD対応にも期待
開発元のFiraxis Gamesは、本作でもMOD開発者による新たなコンテンツの制作を支援する方針を明らかにしている。2025年内にはMOD制作ツールの公開やガイドラインの発表が予定されているという。
新たな時代システムにより、MOD制作の幅も大きく広がりそうだ。オリジナルのレガシーパスや勝利条件を追加するMODなど、これまでにない斬新なアイデアが生まれる可能性がある。
期待高まる新作
「あともう1ターン」と言いながらつい夜更かししてしまう、シリーズお馴染みの中毒性は健在のようだ。新たな時代システムの導入により、より戦略性の高い、そして個性的な文明作りが楽しめそうだ。
発売まで残りわずか。シリーズファンはもちろん、これまでプレイしたことがない人にとっても、新たな文明作りの冒険に出発する絶好の機会となりそうだ。