渋谷の中心地に位置する複合施設「MIYASHITA PARK(ミヤシタパーク)」に、2025年10月11日、新たなエンターテインメント拠点「Park in Park(パーク・イン・パーク)」がオープンする。この新区画は飲食とエンタメが融合した新空間として設計されており、渋谷らしい最先端のカルチャー発信を目指す場となる。
「Park in Park」は、ミヤシタパーク南街区の1階に設けられ、飲食エリアとギャラリーエリアの2つで構成されている。飲食エリアでは多様なジャンルの飲食店が集結し、訪れる人々に渋谷ならではの食文化と交流の場を提供。ギャラリーエリアではアート展示やライブイベントが開催され、渋谷の活気あふれる文化シーンと密接に連動した体験型の空間となっている。これにより、人々が自由に集い、創造的な交流が生まれる“たまり場”としての機能が強化されている。
この新たな施設は、三井不動産が渋谷区との官民連携により推進するリニューアル計画の一環で、ミヤシタパークの価値向上と新たなビジネスモデルの構築が狙い。施設全体が「体験型メディア」として進化し、59面の大型デジタルサイネージを館内外に設置することも特徴のひとつだ。9月上旬には館内に42面、来年2月には渋谷駅側の遊歩道に8面の連続サイネージが設置される予定で、これらが連動してアートやエンタメ情報、広告、地域や行政の情報など多彩なコンテンツを発信し、地域活性化と収益多元化に寄与する。
さらに「Park in Park」は、三井不動産グループの東京ドームなどで活躍するアーティストのライブイベントとも連携しており、渋谷に集う若者やカルチャーファンに向けた新鮮でインタラクティブな文化発信を強化している。音楽やファッション、アートが一体となる渋谷の多様な価値観を内包し、その最前線を体現する施設として期待が高まる。
オープン初日から展開される注目のイベントのひとつに、世界的ロックバンド「Oasis(オアシス)」の16年ぶりの来日公演を祝した公式ポップアップ・ショップ「Oasis Live ’25 Tokyo Fan Store」がある。ここでは限定グッズの販売などが行われ、ミヤシタパーク内の「Park in Park」が音楽ファンの交流拠点としても機能する。
このように「Park in Park」は、単なるショッピングや飲食の枠を超え、渋谷のカルチャー発信地として、食、アート、音楽が融合した多層的な体験を提供することで、従来の都市空間の価値を大きく向上させる新しい“体験型メディア”の象徴となるだろう。渋谷に集う多様な人々が相互作用し、新たな文化創造の場として地域全体を盛り上げることが期待される。