2025年9月15日より、人気TVアニメ『はたらく細胞』と沖縄発のステーキチェーン「やっぱりステーキ」によるコラボレーション企画がスタートし、全国の一部店舗で期間限定メニューが提供されている。この企画は10月14日までの約1カ月間にわたり開催され、アニメのファンだけでなくステーキ好きにも新たな体験を提供している。
『はたらく細胞』は、原作が清水茜の漫画で、人体の内側を舞台に酸素運搬を担う赤血球や病原体と戦う白血球など、体内の細胞を擬人化して描くユニークなストーリーが特徴だ。アニメはdavid productionが制作し、2018年に第1期、2021年に第2期が放送され、その後もスピンオフ作品や実写映画化が進む人気コンテンツである。
今回のコラボでは、赤血球や白血球(好中球)をモチーフにしたオリジナルのフードメニューとドリンクが「やっぱりステーキ」神田店、大須まねき猫前店、イオンモール茨木店の3店舗にて展開されている。メニューは前半(9月15日~9月30日)と後半(10月1日~10月14日)にそれぞれ異なる内容が用意され、デザートは開催期間中を通じて楽しむことができる。
具体的には、赤血球をイメージしたステーキプレートや、白血球をモチーフにしたヘルシーなサラダ、さらに細胞が戦う様子を表現したユニークな盛り付けの料理がラインナップ。ドリンクも「ヘモグロビンレッド」や「免疫ブースターグリーン」といったオリジナルネーミングで提供され、ファンの想像力をかき立てる工夫が施されている。また、ここでしか手に入らないコラボグッズも販売されており、食事とともに記念品を求める客が多く訪れている。
「やっぱりステーキ」は沖縄発祥の手頃な価格帯ながら本格的なステーキを楽しめる店として知られており、このコラボレーションは店舗の集客力向上とファン層拡大を狙った意欲的な試みだ。開催店舗のスタッフは「アニメのキャラクターをイメージしたメニューが好評で、家族連れや若い世代の来店が増えている」と話している。
『はたらく細胞』の世界観とステーキチェーンのカジュアルな食体験が融合した今回のイベントは、アニメ作品のキャラクター性を活かした飲食コラボの成功例の一つと言える。こうした限定コラボはファンのコミュニティ内で話題となるだけでなく、地域の飲食店にも新しい集客モデルとして注目されている。終了後もレポートや感想がSNSで数多く投稿され、参加者の満足度の高さがうかがえる。
今後もテレビアニメやキャラクター作品と飲食店の融合によるコラボレーション企画は、ファンとの接点を増やし双方のブランド価値を高める重要なイベントとして各地で展開されることが期待される。今回の『はたらく細胞』×「やっぱりステーキ」コラボは、2025年秋の注目イベントとして、多くの人々に新たな食文化体験を提供している状況だ。