ホームゲーム/eスポーツストリートファイター6の頂点を狙え!リーグ日本大会が熱い展開に

ストリートファイター6の頂点を狙え!リーグ日本大会が熱い展開に

『ストリートファイター6』の頂点をかけた熾烈な戦いがいよいよ佳境を迎えている。2025年10月26日に開催された「CAPCOM Pro Tour 2025 ワールドウォリアー 日本大会 3」では、日本屈指のトッププレイヤーたちが集結し、2300人を超えるエントリーという史上最多規模の中で、圧倒的な熱戦が展開された。

今回、特に注目すべきは、ルーザーズ(敗者側)から這い上がり、決勝の“リセット”を経て劇的な逆転優勝を果たしたさはら選手の闘いぶりだ。これにより、さはら選手は貴重なWWポイント50点を獲得し、世界大会である「CAPCOM CUP 12」への道へ大きく前進した。

2300人を超えた日本最大級オンライン大会
日本は世界でも有数のストリートファイター強豪国として知られており、その影響力の高さから大会の規模も毎年拡大し続けている。今年の「ワールドウォリアー日本大会」も例外ではなく、2300人以上のエントリーを集め、開始時間の繰り上げを余儀なくされるなど、運営規模を物語るエピソードに事欠かない。会場はオンライン開催ながら、esports Style UENOでパブリックビューイングも行われ、数多くの観戦者が熱気と興奮を共有した。

ダブルエリミネーション方式―敗者からの逆転劇
本大会では、まず予選プールでダブルエリミネーション(2回負けで敗退)方式のBest of 3、トップ8以降はBest of 5が採用され、選手たちにとって極めて過酷なサバイバルとなった。

さはら選手は、一度敗者側に回りながらも粘り強く勝ち進み、遂にグランドファイナルに到達。決勝の相手はダルシム使いで知られる鶏めし選手。さはら選手はここで、敗者側から勝ち上がった場合に発生する「リセット」、すなわち鶏めし選手が一度も負けていないため、2セット先取で相手の勝ち上がりを“リセット”し、さらにもう1セット勝利しなければならないという不利な状況だった。

それでもさはら選手は、得意キャラのエドを駆使して見事リセットを達成。そして勢いそのままに、鶏めし選手を下して逆転優勝を飾った。

CPTポイント制とカプコンカップへの道
ワールドウォリアー日本大会は、年間を通じて5回の通常大会と、上位8名による決勝大会で構成されている。5大会の累積ポイント上位者が「CAPCOM CUP 12」の出場権の一つを獲得し、さらに2位から8位までの選手が争うプレーオフで最後の出場枠が決まる。

今年の日本リーグは「スーパーリージョン」と位置付けられ、例年以上に世界の注目を集めている。2026年には愛知県でカプコンカップが開かれる予定で、日本勢のホーム開催への期待も高まっている。

観戦文化の進化とeスポーツの新時代
今大会の盛り上がりは競技空間だけにとどまらない。オンラインストリーミングやSNSの普及により、リアルタイムで数万人規模の熱狂がネット上に渦巻いた。現地パブリックビューイングでは、選手一人ひとりの戦いに歓声や拍手が巻き起こり、従来のeスポーツ観戦文化が一段階上のフェーズへ進化したことが鮮明となった。

選手層の広がりと世代交代の波
また、今回の大会で特徴的だったのは、ベテランの巧者と新進気鋭の若手選手が互いにぶつかり合う構図がこれまで以上に顕著だったことだ。YHC-餅やSeiyaら熟練プレイヤーが安定した実力をみせる一方、さはらや新規参入プレイヤーが大胆なプレイで台頭している。これにより、日本のシーンは今、新旧がせめぎ合いながら次世代へと力強く進化している。

世界王者への挑戦権をかけた争い
「ストリートファイター6」の頂点を狙う日本リーグは、プロ・アマ問わず全プレイヤーに世界の舞台への挑戦権が開かれている点も魅力のひとつだ。優勝賞金は100万ドル(約1億4千万円)と過去最大規模に達し、今後ますますプロ化が加速するだろう。

歴史的なエントリー数を誇る今回の大会は、日本eスポーツの最前線を示すと同時に、ストリートファイターという伝説的シリーズの新たな熱狂の在り方も体現した。頂点を目指す闘いは今後も続き、2026年のカプコンカップ“ホーム開催”へ向けたドラマがますます盛り上がっていく。

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