GIGABYTEは2025年9月20日、最先端AI × ハイスペックを融合した新型ゲーミングノートPC「GAMING A16 PRO」シリーズを日本市場に投入した。この新シリーズは、上位モデル「GAMING A16 PRO DYHG5JPC64SP」と下位モデル「GAMING A16 PRO DXHG4JPC64SP」の2ラインナップで構成される。その中でも、AIと連携した革新的な冷却システム「WINDFORCE」の実装が注目に値する。
革新的なWINDFORCE冷却システム
GAMING A16 PROシリーズで導入されたWINDFORCE冷却システムは、最新CPU「Core 7 240H」と強力なGPU(「GeForce RTX 5080 Laptop」または「GeForce RTX 5070 Ti Laptop」)というモンスター級パーツが生み出す膨大な熱量に対応するため設計された。このシステムは「大型ベイパーチャンバー」「158枚ブレードの薄型フロストファン(デュアル構成)」「2つの吸気口」「4つの排気エアチャネル」を立体的に配置し、最大熱設計電力(TDP)130Wの高負荷動作でも安定した冷却能力を実現している。
さらに本機で特筆すべきは、「AIクーリング」機能である。このAIクーリングは、利用者の負荷や使用状況をリアルタイム解析し、ファンの回転数や駆動パターンをインテリジェントに自動制御。GPUやCPUへの負荷が低いときにはファンが完全停止する「0dB静音モード」となり、ゲーミングノート特有の耳障りなファンノイズを大幅に低減する。深夜のクリエイティブ作業や配信時も、静音性を最優先するユーザーの要望に応えた設計だ。
AI体験を前提に最適化されたプラットフォーム
今回のシリーズ最大の特長は、マシンスペックだけでなく、AIとPCハードウェアの高度な統合である。自社開発のAIエージェント「GiMATE」は、大規模言語モデル(LLM)を活用し、「Press and Speak」機能による音声認識操作など次世代インターフェースを誇る。
そして、WINDFORCEによるAIクーリングをはじめ、AIを用いたオーバークロック最適化「AIブーストII」、電源管理「AIパワーギアII」、環境音響調整「AIオーディオ」、AIノイズキャンセリング「AIボイス」、温度モニタリング&ファン制御「スマート・クーリング」、AIプライバシー対策など、多層的にAIを活用し、ゲーム・配信・クリエイティブ制作のすべてにおいて最適な動作環境を自動構築する。
次世代ゲーミング体験を支えるディスプレイおよびI/O
本体は画面占有率90%超の16型WQXGA(2560×1600, ノングレア)液晶を搭載し、リフレッシュレート165Hz・応答速度3ms・sRGBカバー率100%と、eスポーツ/クリエイター双方に最適な性能を誇る。USB 3.2 Gen1 Type-C(DisplayPort 1.4/PD 3.0対応)、HDMI 2.1、有線LAN、Wi-Fi 6E/Bluetooth 5.2、そして、Dolby Atmos対応スピーカーと各種外部出力も抜かりなく備えた。
サイズ・バッテリー・実用性能
重量は約2.3kg。バッテリー駆動12時間、Windows 11 Pro搭載と、持ち運びやビジネス用途までカバーする。メモリ32GB DDR5、1TB SSD(M.2 PCIe Gen4)も標準装備し、「最高峰のAIゲーミングノートPC」と謳うにふさわしい。
市場価格とターゲット
価格は上位モデルで約47万円、下位モデルで約35万9千円。高価ではあるが、自作PCでは実現困難なAI連携の快適さ・静音性・モビリティを求める上級ゲーマーやクリエイターに支持されると予想される。
GIGABYTE GAMING A16 PROは、「AI時代のゲーミングPCはここまで進化した」と実感させる、同社の技術粋を注いだ新たなフラッグシップ機である。