ディズニー最新作映画『トロン：アレス』の公開を記念し、東京・渋谷のリアル空間とメタバースで連動した没入型体験イベントが開催される。イベントは2025年10月7日から13日まで、リアル会場のZeroBase渋谷で「『トロン：アレス』イマーシブ・エクスペリエンス」として行われる一方、メタバースのVR空間「VRChat」上には9月19日から10月31日まで特設空間「『トロン：アレス』in VR Shibuya」が一般公開される。これにより、来場者は現実世界と仮想空間双方で映画の世界観を深く味わうことができる。
『トロン』シリーズは1982年に世界初の長編CG映画として革新的映像を切り開き、今回の最新作『トロン：アレス』では、AIやメタバースといった現代的テーマを軸に物語が展開される。映画では、AIプログラムの実体化に成功した人型AI「アレス」が制御不能となり、デジタル世界が現実世界に侵食していく過程を描く。アレスは「倒されても何度でも再生可能」な最強の兵士でありながら、現実の人間との交流を経て変化し始める複雑なキャラクターだ。
ZeroBase渋谷の現実会場は、映画の世界を象徴するデジタル空間として、光や映像を駆使したイマーシブ（没入型）な体験が可能。来場者はただ展示を観るだけでなく、映画の世界に入り込んだような感覚で、視覚的・感覚的に『トロン：アレス』の世界を追体験できる構成となっている。リアルとデジタルが融合した先進的な空間で、来場者はまさに仮想世界と現実の境界が曖昧になる感覚を体感できる。
一方、メタバース上の特設空間「『トロン：アレス』in VR Shibuya」は、人気のソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」で展開。PCのデスクトップからもアクセスでき、VR機器を持たない人でもバーチャル渋谷の中に『トロン：アレス』の世界を楽しめる。このバーチャル空間には映画のポスターをモチーフとしたフォトスポットが設けられており、利用者はここで撮影した写真をSNS（旧Twitter＝X）へ「トロンVRフォトコンテスト」のハッシュタグ付きで投稿可能だ。優秀作品には公式からトロングッズがプレゼントされるなど、ファン参加型の企画も盛り込まれている。
このリアルとバーチャルの二つの会場は、新作映画の公開に合わせて、デジタルと物理が交錯する未来的な都市空間のヴィジョンを具現化しており、従来の上映を越えた多次元的な映画体験として注目を集めている。映画のテーマである「仮想世界の侵食」が現実世界の象徴的都市・渋谷の街を舞台に再現されることで、多くの来訪者が最新技術によるエンターテイメントの新たな可能性を体感する絶好の機会となる。
イベント期間中は、東京のZeroBase渋谷に足を運ぶことで、最新CG技術の結晶である『トロン：アレス』の映像美や物語の世界に包まれる一方、メタバース上でもいつでも自由に参加でき、双方向の体験価値を提供。この試みは、映画公開を祝うとともに、リアルとバーチャルの融合によるエンタメの未来を提示する意味でも注目されている。
このように、『トロン：アレス』の公開記念イベントは、渋谷の実空間とメタバース空間の双方を活用し、観客が現実と仮想の境界を超えて映画世界に没入できる革新的な企画である。AI技術の進展やメタバースの普及に呼応して、従来の映画体験を超える新次元のエンターテイメントがここに誕生する。映画の公開とともに、これらの体験が幅広い層の映画ファンとデジタルファンの注目を集めることは間違いない。
