RockonV、六本木で熱いバンドセッション開幕!
六本木のショッピング・エンターテインメント複合施設「Roppongi Hills Arena」にて、年に一度の大規模VTuber音楽フェス「RockonV(ロッコンV)」が盛大に開催され、音楽ファン・バーチャルファン双方から大盛況を博した。今年で3回目を迎える本イベントでは、VTuberと現実のミュージシャンによるコラボレーションが全く新しいスタイルで展開され、ファンにとって“夢のひととき”となった。
今までにない「VTuber×バンド」のフィジカルコラボ
今回の「RockonV」で最も注目を集めたのは、やはりVTuberとリアルバンドの共同ステージだ。バーチャル空間だけでなく、現実の舞台に立つミュージシャンたちと一緒に演奏するVTuberたちのパフォーマンスは、観客席からも熱狂の声が絶えなかった。昨年までは主にVTuberによる単独ライブやリモート企画が多かったが、今年は音楽フェスならではの“熱気”を求めて、大胆なコラボレーション企画が推進された。
たとえば、人気VTuber「レナ・クロック」は、現役ロックバンド「RAINBOWS」とともにオリジナル楽曲「Virtual Horizon」を演奏。レナはアバター投影による歌とギターパフォーマンスを披露しつつ、RAINBOWSの生演奏が会場全体を包み込む。現実とバーチャルの間でリズムがシンクロし、まるでVTuberが物理世界に“降臨”したかのような新鮮な体験を生み出した。
また、海外からもVTuberに憧れるミュージシャンが参加。アメリカの人気バンド「Electro Angels」は、VTuber「Mika Star」の新曲「Digital Pulse」でセッション。「Mika Star」は英語と日本語を織り交ぜたMCで会場を沸かせたほか、バンドとの即興コラボも印象的だった。異分野・異国間のコラボレーションが音楽フェスの新たな可能性を切り拓いた。
参加VTuber・バンドの熱いパフォーマンス
キャスト拡充!3ジャンル混合ステージ
今年の「RockonV」は、ロック・アイドル・ダンスの3ジャンルを融合させたプログラムが特徴。VTuberのみならず、バンド、ダンサー、プログラマー、VFXアーティストなど多種多様な才能が集結し、圧巻のステージを繰り広げた。
例えば、アイドル系VTuber「サクラ・メイ」は、生バンドのアレンジでこれまでのオリジナル曲をロック調にアレンジし披露。サクラ・メイの完璧な歌声と生演奏の迫力がマッチし、新たな色合いを加えた楽曲が会場に響いた。また、ダンスユニット「VR Dancers」とのコラボでは、VTuberのアバターと実在ダンサーの息の合ったパフォーマンスが観客の心を掴み、SNS上でも話題を呼んだ。
サプライズゲスト登場!ファン大興奮
LT(ライブトーク)コーナーでは、いきなりステージにVTuberとしておなじみの“謎のゲスト”が登場。その正体は現役ミュージシャン兼VTuber活動を行う「シン・カゲヤマ」。謎を残したまま登場したシンは、自身が作曲した新曲を観客と一緒に盛り上がりながら歌唱。さらには、急遽ステージに駆けつけた現役ベーシスト「イチカワ・ミナト」とのバンド生演奏も実現し、ファンの間でも「まさかのコラボ」と大評判となった。
新技術とユーザー体験の融合
「RockonV」では、新技術の導入も話題を集めた。AR(拡張現実)を活用した“バーチャルミュージックスタジオ”体験コーナーでは、来場者が自身のスマートフォンでVTuberと一緒に撮影できるフォトスポットや、VTuberがリアルタイムで現実の風景に重なるARライブなど、遊び心満載のコンテンツが目白押しだった。
また、会場では「リアルタイムモーキャプスタジオ」も設置。希望者にはモーションキャプチャーによるVTuber体験ワークショップが実現し、実際に自分がVTuberになってステージ上でパフォーマンスできる“デジタル変身体験”も人気を集めた。
ポストコロナ時代のエンターテインメント体験
コロナ禍を経て、リアルイベントの価値が見直される中、「RockonV」はオンライン配信とリアル会場の両面からファンを巻き込む“ハイブリッド型音楽フェス”としての存在感を大きくした。実際、オンライン視聴者は前回比150%増で、世界中のVTuberファンからのリアルタイムコメントが飛び交う一幕も見られた。
ファンの声と今後の展望
現地を訪れたファンからは「VTuberと生バンドのコラボは想像以上に熱かった」「現実とバーチャルの境界線が溶けていく感覚を味わえた」「来年も絶対参加したい」といった声が相次いだ。また、SNS上では「VTuber文化の新しい可能性を見た」と評する声も多く見られた。
主催側は「VTuberと現実のアーティストが協創し、音楽を通して新たなエンターテインメント体験を創造すること」を今後のミッションに掲げており、来年はさらに規模を拡大し、国際的な音楽フェスへと発展させる構想も明らかにしている。
まとめ
VTuber音楽フェス「RockonV」は、六本木の熱気ある会場で、リアルとバーチャルの垣根を超えた“未来型音楽体験”を披露した。VTuberと現実のミュージシャンによる息の合ったパフォーマンス、新技術を活用したユーザー体験、そしてハイブリッド型の音楽シーン――これからの音楽フェスのあり方を一気に切り拓いた一夜だった。