テックタッチ株式会社が、デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)「テックタッチ」に生成AIアシスタント機能「AI Hub」を統合し、AI型次世代DAPへと進化させたことが発表されました。この新機能により、Webページ上でシームレスに生成AIを呼び出し、ビジネスにおけるAI活用をより強化することが可能になります。
「AI Hub」機能の追加により、「テックタッチ」はより高度な業務支援を実現する次世代のDAPへと進化を遂げました。この機能を利用することで、企業はWebページ上に生成AIを容易に実装し、様々な効果を期待できます。
主な効果として、以下の3点が挙げられます:
従業員によるAI活用促進:
従業員がシステムや業務においてAIをより簡単に利用できるようになり、AIの民主化が促進されます。具体的には、チャットボットによる自動応答や、事例やナレッジベースを参考にした最適な回答の生成、マニュアルやガイドラインの内容を要約して従業員への情報提供を効率化するなどの活用が可能です。
業務課題への柔軟な対応:
業務上の具体的な課題に合わせてAIアシスタントを作成できるため、高い業務効率化が実現します。例えば、社内のレギュレーションの即時検証、コンプライアンス遵守(経費精算の入力正誤チェックなど)、複雑な諸手当の算出などに活用できます。
業務効率化:
オートフロー(システム操作)機能と併用することで、高度な業務においても自動化を推進します。入力フォームへの自動入力やFAQページの自動生成などが可能になります。
テックタッチ株式会社は2024年3月から「Techtouch AI Hub β版」として多数の企業とPoC(概念実証)を行い、顕著な成果を実証しています。その一例として、あいおいニッセイ同和損保での活用事例が挙げられます。
あいおいニッセイ同和損保では、代理店からの問い合わせに対する照会応答業務の効率化のために生成AIアシスタント機能を活用しました。従来、営業社員は1日あたり最大1,000件の照会を登録しており、本社社員は登録された照会内容への対応に多くの工数を要していました。
生成AIアシスタント機能の導入により、営業社員が照会事項を登録する際に、AIが自由記述の内容を5W1Hを意識した構造的な内容に再編成します。これにより、本社社員は具体的で理解しやすい照会内容を確認できるようになり、状況の個別確認などの工数が低減されました。
PoCに参加した営業社員からは高い評価を得ており、生成AIアシスタント機能が必要と考えている割合は90.2%に達しています。
「テックタッチ Ver.4.0」として2025年2月13日から提供が開始された本サービスでは、GPT-4やClaude 3.5 Sonnet等の最新モデルが利用可能です。また、企業のニーズに応じて希望のモデルの利用も相談可能となっています。
新たに追加された機能として、「AI Hub プロンプトステップ」があります。これにより、任意のLLMモデルに対して画面上からワンクリックでタスクを実行させることが可能になりました。また、「AI Hub LLMの接続設定」機能により、業務に合わせて最新のLLMモデルとの接続や、自社で構築している生成AI環境(RAG環境含む)との接続も可能になりました。
テックタッチ株式会社は、デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)「テックタッチ」の国内シェアNo.1を誇り、600万人を超えるユーザーに利用されています。今回のAI型次世代DAPへの進化により、さらなる業務効率化とAI活用の促進が期待されます。