レインボーシックス シージ世界大会「シックスインビテーショナル2025」がボストンで開幕
eスポーツタイトル『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』の年間最大の世界大会「シックスインビテーショナル2025」が、アメリカ・ボストンで開催されている。2月3日から16日までの2週間にわたり、世界中から集結した20チームが激戦を繰り広げている。
注目の日本チーム
今大会には日本から2チームが出場。CAG OsakaとSCARZだ。特にCAG Osakaの活躍が目覚ましく、グループステージを2勝2敗の成績で4位通過し、プレイオフ進出を果たした。これは日本チームとして初のシックスインビテーショナルプレイオフ進出という快挙である。
CAG Osakaは過去3大会(2021年、2022年、2023年)でもシックスインビテーショナルに出場していたが、いずれもグループステージで敗退していた。今大会では「死のグループ」と呼ばれた激戦区で実力を発揮し、世界の強豪たちに互角以上の戦いを見せた。
一方のSCARZは残念ながらグループステージで4戦全敗となり、大会を去ることとなった。しかし、個別の試合では接戦を演じる場面もあり、世界レベルでの経験を積むことができた。
グループステージの激闘
グループステージは5日間にわたって行われ、20チームが4つのグループに分かれて戦った。各チームが4試合を行い、その結果上位16チームがプレイオフに進出する形式だ。
CAG Osakaの戦績は以下の通り:
– vs FURIA:2-0勝利
– vs FaZe:1-2敗北
– vs Shopify Rebellion:0-2敗北
– vs Secret:2-1勝利
特に最終戦のSecret戦では、第1マップを大差で落とすも、第2マップ以降で持ち前の粘り強さと連携力を発揮。逆転勝利を収めてプレイオフ進出を決めた。
プレイオフの展望
グループステージを通過した16チームによるプレイオフは、2月9日(現地時間)から始まる。形式はダブルエリミネーション方式で、グループステージの順位に応じて有利不利が生じる。
CAG Osakaはグループ4位通過のため、ロアーブラケットからのスタートとなる。つまり1敗すれば敗退が決まるという厳しい状況だ。初戦の相手はM80 vs DarkZeroの敗者となる。
プレイオフでは、北米チームの活躍も注目される。昨年11月のモントリオールメジャー王者W7Mは、北米のUnwantedと対戦。また、FaZe vs Spacestation、RazaH Company vs Shopify Rebellion、M80 vs DarkZeroなど、地域対抗の様相を呈する対戦カードも多い。
大会の見どころ
今大会の最大の特徴は、初めてアメリカで開催されることだ。会場となるのはボストンのMGM Music Hall at Fenway Park。この歴史ある街で、世界最高峰のR6S競技が繰り広げられる。
賞金総額は300万ドル(約4億5000万円)と、過去最高額。これは選手たちのモチベーションをさらに高めている。
また、今大会では新たなルール変更やメタの変化も見られる。特に、オペレーターのピック&バンシステムの変更や、新マップの追加などが戦略に大きな影響を与えている。各チームがどのような戦術を編み出すか、注目が集まっている。
今後の展開
プレイオフを勝ち抜いた8チームは、2月15日から16日にかけて行われる決勝トーナメントに進出する。ここからは有観客での熱い戦いとなる。
日本チームCAG Osakaがどこまで勝ち進めるか、世界のトップチームたちがどのような激闘を繰り広げるか。eスポーツファンにとって、このシックスインビテーショナル2025は見逃せない大会となっている。