ポータブルゲーミングPCの進化が加速度的に進む中、最新AAAタイトルさえ妥協せず携帯性と高性能を両立できる次世代機種が注目を集めている。その中でも「GPD WIN 5」は、従来のゲーミングノートやハンドヘルド機の常識を覆すスペックと機能を有し、市場の期待に応えている。
ポータブルでもデスクトップ級性能——GPD WIN 5の革新
GPD WIN 5は、約22mmという超薄型筐体と約565gの軽量設計ながら、AMD Ryzen AI Max+ 395プロセッサを搭載したWindows 11搭載7インチポータブルゲーミングPCである。このRyzen AI Max+ 395は、16コア32スレッドのCPUとRadeon 8060S GPUを統合。最大TDP85Wで稼働する際は、デスクトップPCに匹敵する描画能力を実現する。グラフィックス性能はノートPC市場でも高評価なGeForce RTX 4060と同等クラスを誇り、最新AAAタイトルでも快適なプレイ体験を保証する。
AAAタイトルを快適に——高性能化の理由
GPD WIN 5はAI機能にも力を入れている。演算性能50TOPSのNPU（Neural Processing Unit）を搭載し、Copilot+ PC認定機として、ゲームのみならず画像・動画編集、AIアシスタントの活用など、汎用性の高いタスクにも最適化されている。AI支援による最適化がゲームの描画や負荷分散にも効果を発揮し、従来のポータブル機にはなかった処理速度向上や省電力化が図られている。
最大64GBのLPDDR5Xメモリー、最大4TB NVMe SSD、さらにMini SSDスロットでの増設にも対応。大容量化によって、膨大なデータを要するAAAタイトルのインストールや複数ゲームの同時管理が可能だ。高速ストレージと大容量メモリのおかげで、ロードタイムやデータアクセスもデスクトップ並のスムーズさを実現している。
画面・操作性の質向上
ディスプレーは7インチフルHD（1920×1080）解像度、120Hzの高リフレッシュレートに対応した高輝度・高色域パネルを採用。激しい動きにも映像の滑らかさが損なわれず、鮮やかな映像描写を体験できる。強度にもこだわりGorilla Glass 6を導入、携帯利用時の耐久性も十分だ。
操作系も刷新。静電容量式センサー内蔵アナログスティック、ホールセンサートリガー、マイクロスイッチボタンが搭載されており、従来機種から大幅に操作性が向上。PCゲーム特有の繊細な入力も快適にこなせる。
環境による利用スタイルの拡張
バッテリーは80Whの外部着脱式タイプで、取り外して交換可能。ケーブル接続で長時間連続プレイもでき、予備バッテリーを運用すれば外出先でも安心して利用できる。さらに180W電源接続時はバッテリー非装着でも安定動作し、オプションのスマートドッグ連携で高性能ミニデスクトップPCとしても活用できる。自宅ではモニター、キーボード、マウスを繋げば据え置き型PC感覚での運用も可能だ。
拡張性・インターフェース
GPD WIN 5は今どきの拡張性を意識し、microSDカード、Mini SSD、USB3.2 Gen2 Type-C、USB4 Type-C、USB3.2 Gen2 Type-A、3.5mmヘッドホンジャックなど、多彩な端子がそろう。外部ストレージや映像機器、高音質ヘッドホンなど、用途に応じた柔軟な接続ができる。これにより、ゲーム配信や動画編集、オンライン通話など、ゲーマー以外の高負荷用途でも快適だ。
価格・保証・国内サポート
GPD WIN 5は、メモリーとストレージ構成によって価格が異なる。AMD Ryzen AI Max 385／メモリー32GB／ストレージ1TBモデルは26万8000円、AMD Ryzen AI Max＋ 395／32GB／2TBモデルは30万8000円、最上位の395／64GB／4TBモデルは36万8000円となっている。専用バッテリー、スマートドッグ、ハードケースなど周辺機器も用意され、国内正規版はグローバル保証のほか、国内1年保証と部品交換対応が受けられる。
次世代ポータブルPCのインパクト
GPD WIN 5は「スペックの妥協なき携帯性」「AIによる使い勝手拡張」「デスクトップ級のゲーミング体験」を高次元で融合した新時代のポータブルゲーミングPCだ。最先端のAAAタイトルを場所問わず楽しめ、クリエイティブ用途も妥協なくこなせることで、ゲームPCの常識を大きく塗り替えている。ゲーマー、クリエイター、モバイルPCユーザーすべてが「どこでも、何でも快適に」できるパワーを得る――それが次世代ポータブルゲーミングPCの現時点での到達点となっている。
