キオクシア、次世代3D NAND技術でメモリ市場をリード
インターフェース速度4.8Gb/秒を実現する革新的なメモリ技術
キオクシアがサンディスクと共同で、インターフェース速度4.8Gb/秒を実現する次世代3D NAND技術を発表し、メモリ産業の技術革新を牽引しています。この発表は、AIデータセンター向けのストレージソリューション市場において、同社の競争力を大きく強化するものとなります。
革新的な技術仕様
今回発表された次世代3Dフラッシュメモリは、ISSCC 2025でCBA技術やToggle DDR6.0インターフェースなどの先進技術を導入することで、従来製品を大きく上回る性能を実現しています。特に注目すべき成果として、積層数が従来の218層から332層に増加し、ビット密度において59%の向上を達成しています。
データ転送速度の面でも、33%の向上が実現されており、これはストレージシステムの応答性能と処理効率の大幅な改善を意味します。これらの技術的進歩は、メモリチップの微細化が物理的限界に近づく中での、極めて重要なブレークスルーとなっています。
AIデータセンター市場への応用
AI産業の急速な成長に伴い、高速で大容量のストレージソリューションへの需要が爆発的に増加しています。キオクシアとサンディスクが開発した次世代3D NAND技術は、AIデータセンター向けSSDへの応用が期待されるものとして、市場の実需に直結した開発となっています。
データセンターの運営では、AIモデルの学習や推論に必要な膨大なデータの高速処理が重要な課題となっており、本技術はこの課題に対する有力なソリューションを提供します。積層数の増加による容量拡大と、インターフェース速度の向上による処理速度の向上が同時に実現されたことで、総合的なパフォーマンスの向上が可能になります。
市場における戦略的意義
キオクシアは、3D NAND技術への移行という重要な環境変化に対応してきた歴史を持っており、従来の2D(平面)構造のNANDフラッシュメモリから次世代技術への転換をリードしてきました。今回の発表は、その技術的蓄積と研究開発力を活かした、さらなるステップアップを示しています。
グローバルなメモリ市場において、特にAI関連産業の成長による需要拡大が予想される中で、高性能な次世代メモリ技術の供給は極めて重要な戦略資産となります。キオクシアとサンディスクのこの共同開発は、将来のストレージ技術の標準化にも影響を及ぼす可能性を持っており、メモリ産業全体の技術トレンドを牽引する位置づけにあります。



